エドヒガンザクラの診断です。

過去に主幹の幹が枯れて、脇から出てきた枝が幹となっています。



幹の空洞になった箇所にモルタルが塗ってあります。
このモルタルを充填する方法は今から15年くらい前までは当たり前に行われていましたが、現在では基本的には行いません。モルタルで固めてしまうと湿気の逃げ場所がなくなってしまうので、結果的に内部の腐朽スピードを速めてしまいます。
サクラは幹から根を出すことができます。幹から出した根を地面まで誘導してあげればやがて立派な幹となることができます。これを[不定根誘導]と呼んでいます。
今回の診断では不要なモルタルを除去し、不定根誘導のご提案をいたしました。